アミノレバンENとリーバクトの併用

消化器内科

先日、アミノレバンENとリーバクトの併用処方がきた

リーバクト 3包分3 毎食後   14日分
アミノレバンEN 1包分1 就寝前  90日分

患者さんに確認したところ、両方飲むと医師から説明を受けているとのこと

ちなみにこの患者さん、ベムリディも処方されており、B型肝炎から肝硬変、肝不全へ進展したとみられる

肝硬変について

代償性肝硬変と非代償性肝硬変がある

代償性肝硬変のうちは、ほとんど症状がない

しかし、非代償性肝硬変になると、黄疸や腹水、肝性脳症などの症状が出てくる

非代償性肝硬変の特徴として、エネルギーやタンパク質が欠乏する低栄養状態になりやすい

理由は、BCAA(分岐鎖アミノ酸)が不足し、AAA(芳香族アミノ酸)が増えてしまうからである

栄養状態の改善を図る

アルブミン値の低い(3.5g/dl以下)症例では、経口BCAA製剤による栄養状態の改善を図る

リーバクトは肝硬変用分岐鎖アミノ酸製剤で1日3回食後、1回1包服用する

また、タンパク代謝改善のために、糖質を補う目的で就寝前に軽食(LES食)を摂り、経口BCAA製剤の服用が勧められる

アミノレバンはAAAを制限し、BCAAを多く含有した製剤のため、バランスの取れた栄養補給ができる

そのため、1日1回就寝前、1回1包の処方が出たと考えられる

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